Global Wide Antenna

 ここしばらく、このHPのタイトルのバックに表示されていた、グローバル・ワイド・アンテナである。以下、写真、イラスト、文章はJA1NUW、杵渕OM作成になるパンフレットよりの引用である。

 なお、このアンテナは2001年ハム・フェアー会場で、JA1YWI/グローバルアンテナ研究会のブースで展示、販売もされましたので、会場で現物を御覧になった方も多いのではないかと思います。


安価 簡単製作


430MHz

グローバルワイドアンテナ

JA1NUW 杵渕朝彦

はじめに
 「アマチュアは進歩的であること」と云われますが恥かしながらロクに技術も高精度な測定機も有りませんので難しい理論、数値、技術などは、メーカーや一部の素晴らしいOMに任せて今回はハムの原点「興味と技術」の興味のみで作ったアンテナを紹介致します。

興味
 以前GPの原型であるコニカルワイドからヒントを得て「カンテナ」を製作発表しましたがその放射器の立方体を「球形」(グローバル)にしたらどうなるのか?
 思い立ったらすぐ試作!と云うことで安く、誰でも簡単製作を念頭に作ってみました。

誰もが簡単製作!
構造と部品
 
写真と図面で一目瞭然、グランド側はラジアルに、芯線は球形に接続されます。
 部品で帯鋼は鋼材店にて入手になりますが他の針金など弾性のある素材なら良いでしょう。
 他の部品はホームセンターにて入手できる半田付け不要の簡単製作です。

作り方
 そっくり同じ部品が有れば同様にして無調整でOKです。
 帯鋼でなく針金などの場合はラジアルを5cm長めにして形成後SWRメーターを見ながらカットして調整して下さい。
ラジアル
(1)
 帯鋼の破材端を熱してHの絶縁カバーを溶かしながら4箇所穴を開ける。
 位置は平WE2枚で挟む所
(2)
 平WEを一枚Hに入れてラジアル4本の先端を内縁まで差込、十文字に字なるよう外側を接着剤(エポキシ系2液混合5分硬化)で固定する。(写真参照)
放射器
(1)
 Hの中心を同様に@のビス穴を開ける
(2)
 図の通りにM4ビスへ各部品を通す。
 B平W3枚はビス(芯)の長さ調整の為
(3)
 HとDの間に帯鋼を輪状にして4輪差込み球形を作りネジを締めて固定する。頂部は0.5mm線等で縛る。
 運用テスト後に頂部と基礎部をたっぷりの接着剤で固定する。
(4)
 嬉しい結果が出たら帯鋼に錆び止めの塗装をして完成。
性能と特徴
 測定機と云ってもSWRメーターと簡易電界解強度計しかありませんがそれに究極の測定器「己の耳と相手局からのリポート」を加えてメーカー製品と比較実験をしてみました。
 結果は下記の通りの特徴と性能となりました。

周波数帯 430〜440MHz
無指向性
垂直偏波
打ち上げ角約30度
SWR 1.1以下



使えてナンボ!

使用感
 メーカー製アンテナと当アンテナを比べてみました。
 車上に同条件でメーカー製と当アンテナを2本立て、同軸切替器で2,3秒毎に切替えては送受信してみた結果、平均S1〜2程度上回り、好結果でした。
 以前、測定実験した通り、打ち上げ角度が約30度の効果としてビルの上層部による反射波を上手く捕らえているようです。
 又、走行移動に伴って起きる電波の乗りの良し悪しに因る位相ずれ音声歪が少なく聞き良いとのリポートを頂きました。
 立方体放射器の口径の太さと複数のエレメントによる効果のようです。
 以上の利点は了解度の向上と通信距離の延長をもたらし、まさしく”使えてナンボ”の安くて簡単製作のアンテナと成りました
おわりに
 機器類や携帯電話にインターネットと進歩発展のお陰で「おしゃべり」や「情報交換」がだれでもお手軽となりハム界も大きく様変わりしてしまいました。
 しかし変わらぬ原理原則のお陰でアンテナ作りは古いスタイルでも一寸した思いつきやアイデアで十分楽しめます。
 今回はそこにアマチュア無線本来の面白味の一つを見出して”温故知新”のグローバルワイドアンテナとしました。
 手作りアンテナには了解度、信号強度の他に”楽しい嬉しい面白い”の心の感度がもう一つ付いています。



 スキャナの性能が悪いのか、画像処理に問題があるのか、図面が見難くて申し訳ありません。ここに掲載したのとほぼ同じ内容の記事が、CQ誌8月号(2001年)に掲載されておりますので、そちらも御覧下さい。また、ハムフェアーでは、グローバル・アンテナ研究会のブースで、展示しておりますので、是非お立ちより下さい。


傑作アンテナ(1)
傑作アンテナ(2)


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